週末に大型の台風が来るようですね。
今年は自然災害が続いているので心配ですね。
少しでもそれてくれますように・・・
さて、相続手続きや相続の相談にのっていると
遺産が1億円を超える人が少なからずいらっしゃいます。
『いいな~』『うらやましい』という声が聞こえてきそうですが、
決してうらやましいばかりではありません。
当事務所に相談にくるパターンで多いものを紹介すると
① 多数の不動産を所有していて、ほぼ不動産で1億円
② 不動産(アパート含む)と預貯金で1.5億円と借金が5千万円
③ 自宅と預貯金など(株・投資信託)で1億円
正味の遺産が同じ1億円でも、
上記の3つでは、相続が始まってからの対応が全然違います。
① ほぼ不動産の場合
この場合は、相続人自身がそれなりのお金を持っていないと
かなりの確率で納税資金で困ってしまいます。
そこで、納税期限である10ヶ月以内にいかに納税資金を確保するか?
が大きな問題になり土地の売却や延納などの話になります。
簡単に売却できればいいのですが、農地・山林・アパートなどが
ほとんどの場合には、より大変になります。
② 収益物件と借金がある場合
この場合は、アパート経営が上手くいっているか?
が重要な問題になります。
上手くいっていれば、取り合いになることもありますし
上手くいっていなければ、アパートと借金を誰が負担するか?
で議論になります。
賃料収入<借金の返済額 になっていた場合には、
より難しくなります。
③ 多くが預貯金や金融商品の場合
正直、あまり揉めたことを見たことがありません。
皆さん、粛々と進められて
法定相続分に個別の事情を考慮して比較的すんなり相続手続きが終わります。
多額の借入金や多くの不動産を相続する人を見ていると
『本当に遺産・資産・財産って何なんだろう?』
と感じることがあります。
これからは、残す側が
・相続人にとって必要なものか?
・分けやすくなっているか?
・残された人の負担になっていないか?
など考えて整理整頓し、バランスと整えておく必要があるのかもしれません。